top of page
アンカー 1
Press release  2021.02.22 
SC.png

日本発アフリカSDGs事業がシード調達、電力大手とセネガルで共同実証を開始

 セネガル保健省とMOUを締結し、地方村落へ電気と通信を届ける「TUMIQUI (ツミキ) Project」を推進する株式会社シュークルキューブジャポンが、株式会社日ノ樹、株式会社シブサワ・アンド・カンパニー株式会社等を引き受けとした総額約3,600万円のシード投資契約を締結。従来のセネガル事業の強化に加え、関西電力株式会社とセネガルでデジタルインフラの新規共同事業開発に向けたセネガル実証試験を開始します。

 

「株式会社シュークルキューブジャポン」(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:佐藤弘一、以下シュークルキューブジャポン)は、シードラウンドとして「株式会社日ノ樹」(本社:東京都港区、代表取締役:石川照樹氏)をリードインベスターとし、「シブサワ・アンド・カンパニー株式会社」(本社:東京千代田区、代表取締役:渋澤健氏)等を割当先とする第三者割当増資を実施、総額約3,600万円のシード投資契約を締結しました。この調達を受け、再エネ電力と通信機能を備えたTUMIQUI Smart Kit(ツミキスマートキット)のセネガルにおける現地組立工場稼働開始に加え、関西電力株式会社と共に新規事業開発に向けたセネガル実証試験を2021年3月1日より開始いたします。

I. セネガルの医療環境改善、これまでの実績

 シュークルキューブジャポンは、2018年に施工不要で誰でも簡単に電気と通信が使えるTUMIQUI (ツミキ)Smart Kitを開発、2019年にはセネガル保健省にその利便性が認められ、セネガル国内10箇所の未電化村落診療所への試験導入を約束する覚書(MOU)を締結しました。以前から診療所では早朝夜間の電力が不足しており、暗闇での出産は常に危険と隣り合わせでした。TUMIQUI Smart Kit導入によりLEDランプ・小型医療機器等への電力供給、さらに内蔵するWifiでインターネットへのアクセスが安定し、30km先の中央の病院に医師自ら出向く事なく、パソコンを使用した健康保険システムへのデータ入力を行う事が可能となりました。これにより、電気と通信の同時提供が医療環境を大幅に改善させる事を確認しました。

 我々は国連がSDGsで掲げる誰1⼈取り残さない世界の実現を⽬指す企業として、現地のニーズに沿ったプロダクトを開発しながら機材の修理・技術移転を⾏い、雇⽤を⽣み出す持続可能な事業展開を理念としています。

アフリカの⾃⽴的な発展の実現にはアフリカと共に歩む、Made in Africa With Japan戦略が不可⽋であると、まずは治安や経済的な安定を誇るセネガルでの組⽴⼯場を設⽴を計画。UNIDO東京事務所協⼒のもと、セネガル経済特区のあるサンジャラ市⻑と同市の⽬指すスマートシティ計画の未来像を共に推進する覚書(MOU)を締結、2020年1⽉にはセネガル現地法⼈TUMIQUI Japon SASU (ツミキ ジャポン)を設⽴し、⼯場⽴ち上げへと動き出しました。

%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%

II. 炙り出された現地課題と電力と通信のニーズ

 ⽇本の80倍もの⼤きさを誇るアフリカでは、送電線を地⽅まで張り巡せる安定供給には課題が多く整備されていません。TUMIQUI Smart Kitの導⼊で地⽅村落の診療所を尋ねる中、我々は医療現場意外の場⾯でも多くの課題を⽬にしてきました。教室は昼間でも薄暗く灯りを必要とすること、教師不⾜を補うためのデジタル教育の必要性、酷暑時の扇⾵機の使⽤など⽇常⽣活への需要含め、アフリカの地⽅村落において電⼒と通信が担う様々な役割があることをTUMIQUIの設置毎に実感してきました。

しかしTUMIQUI Smart Kitは持ち運べる⼩型筐体の特性から⼩電⼒提供に限られ、さらにパワーと容量のある発電・蓄電システムについては検討段階でした。また、通信⾯においても僻地では通信インフラの不⾜、インターネットがあっても⾮常に遅い環境の「未電波地域」が広⼤にある事がわかり、これがアフリカのデジタル化の壁となることも⾒出しました。

IMG_9765_edited.jpg

III. 見出した解決策、そして整い始めた協力体制

 そこで我々は、ワンランク⼤きな容量の発電機能に対するニーズを解決するために、電気事業者として⻑年営んでいる関⻄電⼒株式会社様と協議を重ね、⺠間連携パートナーシップ体制を構築しました。今後更なる体制構築に⼒を⼊れるTUMIQUI Smart Kitのアフリカ⽣産と保守の仕組みを活かしながら、名前の由来となる積み⽊のように、未電化村落毎に異なる診療所・学校・商業施設、農業設備など電⼒需要や予算に合わせた分散型電源でオフグリッド/ミニグリッドの機材を提供、そこにデジタル化に⽋かせない⾼速通信網を組み合わせる事で、遠隔医療・デジタル教育・EC、灌漑農業といった多分野での電化とデジタル基盤構築が実現できることになります。この協⼒体制により、SDGs推進はもちろんの事、CO2排出を抑えるカーボンニュートラルへの積極的な取り組み、地球環境保全と排出枠の創⽣などの貢献に向けた協⼒体制が整いました。

%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%

出典:関西電力株式会社プレスリリース 添付資料より

 そして実証試験をセネガルはサンジャラ市にある未電化・未電波村落で実際に⾏うことにより、その効果やインパクトの測定、BtoG, BtoB, BtoCommune,  BtoCustomerなど多様なニーズへのインタビュー調査を通じて、現地の声と要望を汲み取りながら「社会課題の解決」と「実ビジネス」の両⽴を⽬指していきます。

IV. アフリカSDGs事業シード調達とアドバイザー就任

 我々は⽇本から世界へ発信できる「⽇本発のアフリカ事業の創⽣」を推進すべく、資⾦調達も進めて参りました。しかし⽇本から⾒たアフリカは精神的にも物理的にも遠く、⽇本語による情報も限られていることから、アフリカをマーケットとした社会課題解決型SDGsビジネスの可能性についての理解を得ることは欧⽶と⽐べ⾮常に困難を極めました。

そんな中、数多くのスタートアップ企業等を支援している株式会社日ノ樹の内田社長のMoney follows vision と言う考え方、SDGs/ESG投資の専⾨家であるシブサワ・アンド・カンパニー代表取締役の渋澤健⽒のMade With Japan思想との出会いが、我々のアフリカを通して⾒出したツミキ哲学と合致し、出資をいただく経緯となりました。さらには渋澤健⽒、そして我々のアフリカ事業創成期から数々のアドバイスを下さっているAAIC代表の椿進⽒に当社のアドバイザリーとして就任いただきました。

V. 民間連携の意義と日本への期待

 そして、今回の⺠間連携は「コロナ禍でもプロジェクトを⽌めない」そんな想いを共にした⺠間企業の若⼿が中⼼となり、それに共感した⽇本とセネガル両国政府機関の協⼒を得て推進しています。先の⾒通せないこの時代において、⽇本への信頼や培ってきた技術⼒は、アフリカのみならず多くの国が期待を寄せています。あるべき未来の姿を「熱意」と「実⾏⼒」で実現に近づけることが、次世代への布⽯となり⽇本の未来を切り開いて⾏くものと確信しています。

VI. アドバイザーからのメッセージ

%E5%9B%B31_edited.png

渋澤 健 氏

2050年まで⼈⼝が倍増し、多くの可能性と課題を抱くアフリカ⼤陸と⾼齢少⼦化がこれから加速する⽇本の共創関係を強化することは極めて重要です。また、アフリカの成⻑がサステナブル、且つ、インクルーシブであることに⽇本が担う役割があります。

当社のセネガル事業の発展が、アフリカ⼤陸におけるMade With Japanの灯⽕になるよう⼤いに期待しています。

渋澤 健 (しぶさわ けん):シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役, コモンズ投信取締役会長兼ESG最高責任者

1961年、神奈川県生まれ。「日本の資本主義近代経済の父」と言われる渋沢栄一の玄孫に当たる。83年に米テキサス大学化学工学部を卒業、国際関係の財団法人を経て、87年にUCLA(米カリフォルニア大学ロサンゼルス校)にてMBA(経営学修士)を取得。米系投資銀行や米大手ヘッジファンドを経て、2001年に独立。08年に独立系投資信託会社ファンドであるコモンズ投信を創業し、会長に就任。経済同友会幹事およびアフリカ開発支援戦略PT副委員長、UNDP(国連開発計画)SDG Impact Steering Groupの委員外務省SDGsの達成のための新たな資金を考える有識者懇談会座長なども務める。2021年2月より株式会社シュークルキューブジャポン アドバイザーに就任。

%E5%9B%B31_edited.png

椿 進 氏

 

西アフリカを切り開く熱い男!!

佐藤さんの情熱と仲間が世の中を動かします。電気とネットはもはや生活必需品です。それを西アフリカの無電化・無ネットの地域で分散型で提供しようとしています。日本はSDG‘sは掛け声ばかり大きいですが、本当に現場に入って実践する人は少ないです。それを情熱で実践する佐藤さんを大いに応援しています。今後も期待しております!

椿 進 (つばき すすむ): AAIC Holdings代表取締役/パートナー 

(株)ボストンコンサルティンググループ(BCG)、パートナー・マネージングダイレクターとして、事業戦略、M&A戦略、新事業立ち上げ、グローバリゼーション等のプロジェクトを実施。95年-96年にはサンフランシスコオフィス勤務。通信、携帯電話、電機メーカー、ハイテク部材等の大手企業へのコンサルティングを15年に渡り経験。2008年に現Asia Africa Investment and Consulting (AAIC)を創業、代表取締役社長/代表パートナー就任。中国・東南アジア・インド・中東・アフリカなどの新興国において、新規事業育成、市場参入支援、M&Aおよびパートナー探索支援、事業転換支援など、コンサルティングと投資を通じて実施。2014年に日本初のアフリカ・ファンドを組成し、現在はAfrica Healthcare Fundを運営中。執筆、講演多数。ビジネスブレークスルー大学大学院・大学 教授。東京大学教養学部基礎科学第一学科卒 2021年2月より株式会社シュークルキューブジャポン アドバイザーに就任。

VI. 実証試験パートナー紹介

 

企業名    :関西電力株式会社

所在地    :大阪市北区中之島3丁目6番16号

代表者名 :代表執行役社長 森本 孝

設立     :1951年5月1日

資本金  :4,893億円

URL       :https://www.kepco.co.jp

< 企業情報 > 

株式会社シュークルキューブジャポン (英名SUCRECUBE Japon Inc.)

所在地    :東京都千代田区二番町1-2

代表者名:代表取締役社長 佐藤 弘一

設立       :2018年 4月13日

資本金   :3,000,000円

URL       :https://www.sucrecube.co.jp(日本法人HP)

                 https://www.tumiqui.com (TUMIQUI Project HP)

                 https://www.facebook.com/Tumiqui-Project-109153877110056 (FBページ)

ブランドシグネチャー(和文・タテ組み・カラー) 2.gif
SC.png
bottom of page